着目するのは差か相関か

差の検定は、「変数間に差はない」「群間に差はない」ことを調べることができます。

例えば降圧薬 A を服用した群(介入群)としなかった群(対照群)を比較する研究において、薬剤投与後の平均血圧を比べるような2群間の差を比較する場合は、対応のない2群間の差を検定する手法(例えばスチューデントのt検定)を用います。

相関の解析は、変数間の相性の良さや一致度を調べるために使います。

例えば、1群のデータで、コレステロール値が上がれば血圧も上がるというような2つの変数間の関係の有無を見たい時は、2つのデータの大小関係が一致しているかどうかを表す指標である相関係数を求めます。
また、同一症例の疾患の定量評価を複数の医師が行い、それらの評価判定の値そのものが一致しているかどうかを調べたい時は、級内相関係数(ICC, Intraclass Correlation Coefficient)などを求めることができます。

References
  • http://www.snap-tck.com/room04/c01/stat/stat05/stat0504.html
Visionary Imaging Services, Inc.